昔も今も変わらぬ図面!!

本日は、来月から始まる増築工事の材料を選んで来ました。

写真にある材料は、左側3本目までの列が土台に使用する『檜』、右側が桁周りに使用する『杉』です。↓

そこで登場するのが、大工の必須アイテムでもあるベニヤに墨で書いた図面です。↓

ちなみに、この図面は一階の梁と桁廻りを表しています。6畳間という小さな増築ですがどんなに小さな工事でも必ずこの板に起こします。【い・ろ・は・に・ほ・へ・と

私達親子は、これをテン板と呼びこの板【図面】をもとに材料を刻んで行きます。

当然、寸法も尺寸で書かれていますので、一般の方が見たら何が何だかわからないと思いますが、
私は、この板を子供の頃から見ています。⇒子供の頃は何が何だかわかりませんでした・・・

余談ですが、子供の頃遊びに来た私の友達に、父である棟梁が『おめぇの身長は、何尺何寸あるんだ?』と聞いたときはビックリしたっけ・・・【笑】

作業場のあちこちにこの板がありました。墨で書かれているため何十年経っても消えません。

また、上棟の際にも必ず持参しますので、万が一雨が降ってもヘッチャラです。風で紙のようにヒラヒラすることもありません。

そこで、何十年ぶりに増築だとか改築といった場合、この板がとても役に立つのです。『この大きさの梁が入っているからこの壁は開口できるとか、この柱は抜けるとか・・・』

良くある青焼きした図面では、時間の経過と共に線自体が消えて見えなかったり、当時の確認申請書に添付してある図面には、当然施工図もありません。

この板が、我が社の施工図なわけです。

本当に原始的な昔から変わらぬやり方で、未だに作業をしています。

現在は、プレカット工場も増え平均的な2階建て住宅でしたら2~3日で刻み終えてしまいますが、母屋とつなげる増築などは、複雑な屋根同士の絡みがあったりで我が社ではどうしても手で刻まないと棟梁の気が済まない為、親子で時間をかけて刻んでいます。

最近は、工務店でも見られなくなった板かも知れませんね??

2次元の画から3次元を想像して、刻んでいくのですから一般の人からみたら不思議ですよね・・・

お客様には、この図面を見せてもわかりませんのでしっかりプランニングの段階で3次元のパースをお見せするようにしています。

たまに、我が社の棟梁は現場でこの板を指差してお客様に説明している時があります。『これだけ太て~梁を入れておいたから、でぇ~じょぶだよ!!』 
しかし、お客様はポカ~ン??? 多分、自分がやった仕事を自分なりに説明したいだけなんですけどね・・・【笑】

とにかく、我が社の伝統だと思ってこのやり方は続けていくつもりです。

明日から、またこのテン板とにらめっこが始まります。

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